ほどよい愛
それからは二人とも建築学部のある大学に入学し、親の血をやはり受け継いでいたのか夢中で勉強した。

私と透は大学こそ違えど、お互いに刺激しあって充実した大学生活を送った。

それでも私の心の中にあった『相模恭汰』という名前。

設計会社の中では超一流の「片桐デザイン事務所」に勤務していて、賞を受賞して以降あらゆる方面の設計を手掛けてどんどん名前が大きくなっていた。
< 102 / 302 >

この作品をシェア

pagetop