ほどよい愛
『…相模くんが思ってるようにうまくいけばいいけど…』

「ん?」

『相模くん、わかりにくいし。見た目いいけど冷めてるし。仕事ばかだし』

淡々と続ける結衣。
大きく溜息をついている。

「何が言いたい?」

イラッとした口調で言うと。

『…そろそろ覚悟決めて、仁科さんの心を解放してあげなさいって事。こんなバカの事を大学時代好きだったなんて、私の振り返りたくない過去よ』
< 111 / 302 >

この作品をシェア

pagetop