ほどよい愛
「相模課長、二次会行きますよ~」
傍らにはさっきまで葵と楽しげに飲んでいた花田聡。
今年の新人の中ではずば抜けて設計のセンスがあり、将来の有望株として上層部からの期待も高い。
見た目もずば抜けていて、年齢を問わずファンがついているらしい。
「俺も、一緒に乗って行きたかったです」
「…は?」
「あのタクシーに。まぁ、新人が杏奈さんや葵さんみたいな社内でも有名なきれいな人を送ってくなんて無理ですよね」
「……」
「新人でも、送っていくにはやっぱり自分のもんにしなきゃですよね」
まだまだ若いと自分の事を思っていたけれど、この新人花田聡の言葉にはどう返していいのかわからない。
「一目ぼれ、なんです。俺必ず彼女を自分のもんにします」
「一目ぼれ…」
「年上でも、高嶺の花でもとにかく頑張ります。…あ、すみません。課長にこんな事。俺酔ってます」
はははっと笑いながら歩くこいつの横顔を眺めていると、次第に腹がたってくる。
傍らにはさっきまで葵と楽しげに飲んでいた花田聡。
今年の新人の中ではずば抜けて設計のセンスがあり、将来の有望株として上層部からの期待も高い。
見た目もずば抜けていて、年齢を問わずファンがついているらしい。
「俺も、一緒に乗って行きたかったです」
「…は?」
「あのタクシーに。まぁ、新人が杏奈さんや葵さんみたいな社内でも有名なきれいな人を送ってくなんて無理ですよね」
「……」
「新人でも、送っていくにはやっぱり自分のもんにしなきゃですよね」
まだまだ若いと自分の事を思っていたけれど、この新人花田聡の言葉にはどう返していいのかわからない。
「一目ぼれ、なんです。俺必ず彼女を自分のもんにします」
「一目ぼれ…」
「年上でも、高嶺の花でもとにかく頑張ります。…あ、すみません。課長にこんな事。俺酔ってます」
はははっと笑いながら歩くこいつの横顔を眺めていると、次第に腹がたってくる。