ほどよい愛
ほとんど出来上がっていた夕飯をテーブルに並べている間に恭汰はシャワーを浴びていた。

煮物や魚を用意しながら、普段より穏やかな気持ちの自分に気付く。

恭汰の過去を聞いて、あんなに気持ちは沈んで悩んでいたのに…

透の突然の帰国のせいで途切れてしまった。

もともと透の側にいると、彼のペースにはめられて自分の時間が止まってしまう事はよくあるんだけど。

透のその迷惑なペースのおかげで今の気持ちはかなり浮上している。
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