ほどよい愛
夕飯をあっという間に食べると、恭汰はソファに座りコーヒーを飲みながらのんびりテレビを見ていた。

台所の片付けも終わった私は

「じゃ、帰るね」

と恭汰に声をかけた。

「明日も仕事だから…着替えもないし」

本当はこのまま一緒にいたい。
一人で部屋に戻る事が寂しい…。

でも、誘われた訳でもなく、来たかったからと勝手に来たなんて初めてで…更に泊まって行きたいなんて図々しくて言えない…。
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