ほどよい愛
「着替えならあるし」

「え?」

立ち上がって寝室に向かう恭汰。

「…葵」

振り返り手招かれる。
なんだろ。

…先に寝室に入っていた恭汰は、クローゼットの扉を開けて、吊されていたベージュのスーツを取り出すと…そのワンピースのスーツを私に見せた。

え!ワンピース?

なんで恭汰のクローゼットにワンピースがあるの?

もしかして…。

「前の彼女のじゃないぞ。新しい服」



< 142 / 302 >

この作品をシェア

pagetop