ほどよい愛
人との深いつながりから距離をおいて、気持ちを傾け過ぎないように恐る恐る生きてきた。

両親が亡くなってから心をガードして、笑顔だけで乗り越えてきた。

恋愛だってした事なくて、何もかもが恭汰に教えられた事ばかり。

その恭汰にだって自分の全てを見せてたわけではなくて、側にいながら優しさだけを受け止めて、何も返せなかった。

彼女と別れた後、私と同じように心を閉ざして自分だけ楽に生きる事もできたのに。

どうして私を受け止めてくれたの?
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