ほどよい愛
自分の部屋にいる葵に俺は嬉しさが顔に出ないよう気をつけて、二人で夕食を済ませた。

可奈の事を聞きたいだろうと思っていたけれど、葵の心は他に向いているようで敢えて俺からその話は出さなかった。

けれど、ずっとその事を話さないのもだめだなと話し出すタイミングを図っていると。

いつものように『帰ります』

と言う。

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