ほどよい愛
そろそろ店に着くという時、ジャケットのポケットの携帯が震える。
『今村結衣』
俺の大学時代からの親友で、今は同じ会社の同期だ。
「はい。俺」
「あ、相模くん?遅くにごめんね。今いいかな」
「いいよ。ちょうど打ち上げの二次会に向かってるとこ」
「あ、そっか。コンペ勝ったんだね。おめでとう。楽しんでるとこ悪いんだけど、明日の晩から例の札幌のホテルの件で一緒に飛んでくれない?」
「は?明日の晩?急だなあ」
いきなりな結衣の言葉に、俺の声も荒くなってしまう。
「そうなのよ。もうとっくに提案書出してるのに、細かい変更を入れて欲しいって連絡入ってさ。日曜中に仕上げて欲しいって。ほんと、わがままやめて欲しいわよ」
「どんな変更?」
「一階ホールの窓の位置を変更したいんだって」
『今村結衣』
俺の大学時代からの親友で、今は同じ会社の同期だ。
「はい。俺」
「あ、相模くん?遅くにごめんね。今いいかな」
「いいよ。ちょうど打ち上げの二次会に向かってるとこ」
「あ、そっか。コンペ勝ったんだね。おめでとう。楽しんでるとこ悪いんだけど、明日の晩から例の札幌のホテルの件で一緒に飛んでくれない?」
「は?明日の晩?急だなあ」
いきなりな結衣の言葉に、俺の声も荒くなってしまう。
「そうなのよ。もうとっくに提案書出してるのに、細かい変更を入れて欲しいって連絡入ってさ。日曜中に仕上げて欲しいって。ほんと、わがままやめて欲しいわよ」
「どんな変更?」
「一階ホールの窓の位置を変更したいんだって」