ほどよい愛
駐車場に着いて、先に降りようとドアに手をかけると、一瞬早くロックされてしまった。
不思議に思って恭汰を見ると、苦笑しながら私を見ていた。
「一緒に降りて、一緒に部署まで行くから」
「は?そんなことしたら私達の事ばれますよ」
それを気にして先に降りようとしているのに…。
社内恋愛禁止の会社ではないけれど、恭汰の会社での知名度や仕事上のポジションを考えると、私との間柄はばれない方がいいと思う。
「ばれてるさ。とりあえず花田には。先週の打ち上げの時気付いてたしな。きっと、他にも感づいてる人なんていっぱいいるぞ。俺が隠してないからな」
あっけらかんと言い放つ恭汰。
「でも…」
「葵の気持ちを無視するつもりはないけど、俺にも無視したくない自分の気持ちがあるんだ」
不思議に思って恭汰を見ると、苦笑しながら私を見ていた。
「一緒に降りて、一緒に部署まで行くから」
「は?そんなことしたら私達の事ばれますよ」
それを気にして先に降りようとしているのに…。
社内恋愛禁止の会社ではないけれど、恭汰の会社での知名度や仕事上のポジションを考えると、私との間柄はばれない方がいいと思う。
「ばれてるさ。とりあえず花田には。先週の打ち上げの時気付いてたしな。きっと、他にも感づいてる人なんていっぱいいるぞ。俺が隠してないからな」
あっけらかんと言い放つ恭汰。
「でも…」
「葵の気持ちを無視するつもりはないけど、俺にも無視したくない自分の気持ちがあるんだ」