ほどよい愛
「ちいちゃん、透と結婚なんかしていいの?自分のペースでなんでもやっちゃって大変だよ」

そういう私に

「うん。大学の時から振り回されてるからね。もう慣れた。でも」

ちいちゃんはにんまり笑うと、隣りの透の腕にしがみついて

「でも、突然『結婚するからな』って勝手に決められたのは嬉しかったんだ」

面倒くさそうにしながらも、しがみつくちいちゃんの腕を離そうとしない透は、相変わらずビールを飲んでる。
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