ほどよい愛
スカートからブラウスを引っ張り出して胸を全部はだけると、じっとその肌を見つめて指を這わせる。

「っ…。恭汰…」

「誰も触ってないな…?」

「え?」

フロントにあるブラジャーのホックを外すと、優しく両手で包みながら唇をよせる。

「あ…。恭…汰…」

思わず洩れる声が恥ずかしい。

「この週末、他の男に見せてないな…?」

「見せてない…」

くすくす笑いながらもホッとしたように私の胸元に唇を寄せて、次々と赤い花を咲かせていく。気付けば私の体は壁際に押しつけられ、恭汰のされるがまま。

「いたっ。恭…汰…どうしたの?」

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