ほどよい愛
きっと顔を真っ赤にして慌てている私をおかしそうに笑ってるはず…。
首筋を手で気にしながら杏奈を見ると。
やっぱり笑ってる。
相変わらず綺麗な顔で立つ杏奈は、いつもと同じ笑顔を私に向けているけれど、かすかに揺れる瞳はいつもより温かくて、少しの安心感も感じる。
「良かったね、葵…。」
ゆっくりつぶやく杏奈だけど。
何が良かったんだろ?
「…まだプロポーズして、玉砕する可能性もあるんだけど…」
「玉砕いいじゃない。葵からプロポーズしたくなるほど好きな人に出会っただけでも幸せだよ…」
「ううん。そんなの嫌。出会っただけじゃなくてずっと一緒にいたいし、約束も欲しい」
思わず一気に出た言葉が、自分でも初めてはっきりと知った私の本音。
首筋を手で気にしながら杏奈を見ると。
やっぱり笑ってる。
相変わらず綺麗な顔で立つ杏奈は、いつもと同じ笑顔を私に向けているけれど、かすかに揺れる瞳はいつもより温かくて、少しの安心感も感じる。
「良かったね、葵…。」
ゆっくりつぶやく杏奈だけど。
何が良かったんだろ?
「…まだプロポーズして、玉砕する可能性もあるんだけど…」
「玉砕いいじゃない。葵からプロポーズしたくなるほど好きな人に出会っただけでも幸せだよ…」
「ううん。そんなの嫌。出会っただけじゃなくてずっと一緒にいたいし、約束も欲しい」
思わず一気に出た言葉が、自分でも初めてはっきりと知った私の本音。