ほどよい愛
②
ーーーーー‐‐‐
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体が沈みこんでいく感覚で、目が覚めた。
…寝ちゃった?
…あ、恭汰!
がばっと体を起こすと私がいる反対側に座っている彼に気付いた。お風呂上がりで、シャツとスウェットの下をはいていた。まだ濡れている髪をタオルでふきながら、片手で携帯を見ていた。
私が起き上がったのに気付くと、それが当たり前のように私に渡しながら。
「相当惚れてるな」
「え!?」
「聡」
笑いながら、携帯の画面を指す。
画面を見ると、聡の杏奈への熱い想いが並んでいた。
「見た?」
「携帯開いたまんまで落ちてたし」
「ぁあ~!これは今日の打ち上げの時に色々話してて、その流れで」
慌てる私に対して恭汰は落ち着いていて、軽く笑顔にさえなっている。
「葵がメアドやら教えるなんて珍しいな。
研修中から俺が目つけてただけのことはあるな」
「は?」
「入社前から社内では期待されてたんだよ。 大学在学中から設計デザインコンクールに出品して
大賞は取ってないにしても、評価は上々だったからな」
「聡が・・・?」
へえ。研修中にも関わらずプロジェクトに呼ばれている段階で、
只者ではないのかなあと思っていた
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体が沈みこんでいく感覚で、目が覚めた。
…寝ちゃった?
…あ、恭汰!
がばっと体を起こすと私がいる反対側に座っている彼に気付いた。お風呂上がりで、シャツとスウェットの下をはいていた。まだ濡れている髪をタオルでふきながら、片手で携帯を見ていた。
私が起き上がったのに気付くと、それが当たり前のように私に渡しながら。
「相当惚れてるな」
「え!?」
「聡」
笑いながら、携帯の画面を指す。
画面を見ると、聡の杏奈への熱い想いが並んでいた。
「見た?」
「携帯開いたまんまで落ちてたし」
「ぁあ~!これは今日の打ち上げの時に色々話してて、その流れで」
慌てる私に対して恭汰は落ち着いていて、軽く笑顔にさえなっている。
「葵がメアドやら教えるなんて珍しいな。
研修中から俺が目つけてただけのことはあるな」
「は?」
「入社前から社内では期待されてたんだよ。 大学在学中から設計デザインコンクールに出品して
大賞は取ってないにしても、評価は上々だったからな」
「聡が・・・?」
へえ。研修中にも関わらずプロジェクトに呼ばれている段階で、
只者ではないのかなあと思っていた