ほどよい愛
杏奈は、驚きながらも照れてしまった私を力づけるように

「綺麗な人形じゃない可愛い笑顔の葵を作ったのは相模課長だよ。大丈夫。立派にプロポーズしておいで」

「…うん」

そう。今の私を作ったのは恭汰。
立派に…っていうのはよくわからないけれど、しっかりと気持ちを伝えよう。

私は朝預けた模型を抱えて気合いを入れた。

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