ほどよい愛
カチャ。
鍵を回す。週末来ていなかったせいか、恭汰の部屋なのに慣れてない家に来ているような緊張感。
きっと、それだけではなくて今にも『やっぱり無理』って諦めてしまいそうな決心が、私の緊張感を更に高めていく…。
もし、断られたら…今までみたいに一緒に過ごす事はできなくなるのか…。
それとも、これまで通り恋人同士のまま一緒に暮らしていくのか…。
恭汰の腕に抱かれて眠る事ができなくなるなら…深く熱いキスをおとしてもらえなくなるなら…。
今までのままに、お互いに溺れる日々を抱えながら過ごしていくほうが、いいのかも…。