ほどよい愛



明るくはしゃいだ笑い声に、意識を取り戻す。

…え?

身動きできずにじっとしながら、ぼんやりと記憶をたどると…。
ここは恭汰の家。

ホッとする恭汰の手が私の頭をゆっくり優しく撫でている。

私は…。
恭汰に膝枕され、ソファに横になっている。
一瞬恥ずかしくて照れくさくて、すぐにでも飛び起きようかと思ったけれど。

あまりにも心地良い状態が私をそのまま動けなくしてしまう。

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