ほどよい愛
「もったいなかったって何が?」

「う~ん。私がそうしようと思えば高校時代も友達と楽しく過ごしてたかもしれないし、爽やかな恋愛もできたかも」

ふふっ。

思いついた事を軽く言っただけなのに。

恭汰は私の肩をぐっと掴むと二人の体を引き離した。

「な…なに?」

「爽やかな恋愛、したかったんだ?」

「は?」

「恋人作って、爽やかに何するんだ?」

少し怒ってる…?

瞳が暗くて何だか…嫉妬してるみたいだけど。

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