ほどよい愛
恭汰は私の隣りに腰掛けて、二人の間に静かに模型を置いた。

「…?」

笑ってるだけで何も教えてくれず今までになく楽しそうで、本当、どうなってるんだろ。

模型を見ても、何に気付けばいいんだろう?

表札を指差すと、

「…いい名前だな」

だけで、黙ったまま。

…私の想いは伝わったみたいだけど…。

じっと模型をいろんな角度から見ていると、

「ん?…何か光った…」

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