ほどよい愛
視界の片隅で光った物に焦点を合わせてみると…。

「え…嘘…」

動けなくなった体。
ただ聞こえるのは私の心臓の大きな鼓動。

まるで夢の中で幸せな出来事を体験してるような、信じられない…でも信じたくて…。

恐る恐る視線を上げると、夢じゃないって伝えてくれる恭汰の視線とぶつかって、段々涙が溢れてくるのがわかる…。ぼやけてくる恭汰の表情…。

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