ほどよい愛
「あ…仁科の兄貴がデザイン大賞とったって聞いたけど」
不意に真面目に聞いてくる柳くん。
「うん。とった。今授賞式に出るために日本に帰ってる」
「そっか…」
「…どうしたの?」
なんだかテンションの下がってしまった柳くん。食事をとる手も止まってしまった。
「仁科に『おめでとう』って言わなきゃなって思うんだけど…。薫が二位だったんだよな。コンクール」
え…。
ははって笑う柳くんは、とても残念そうで悔しそうで。
思わず私は。
「…ごめんね」
と言っていた。
不意に真面目に聞いてくる柳くん。
「うん。とった。今授賞式に出るために日本に帰ってる」
「そっか…」
「…どうしたの?」
なんだかテンションの下がってしまった柳くん。食事をとる手も止まってしまった。
「仁科に『おめでとう』って言わなきゃなって思うんだけど…。薫が二位だったんだよな。コンクール」
え…。
ははって笑う柳くんは、とても残念そうで悔しそうで。
思わず私は。
「…ごめんね」
と言っていた。