ほどよい愛



遅い夕食をとりながら、恭汰は披露宴の事を気にしていた。

「体がきついなら、やめてもいいんだぞ。お色直し5回って無茶だよな」

…大丈夫なのに。
つわりもまだないし、ずっと恭汰が側にいてくれるから心強いし。…それに、生涯一度の主役の披露宴が楽しみなのに。

それでも恭汰は

「結婚前に妊娠って嬉しいけど…気をつけてたつもりだったんだけどな…」

とか

「葵と子供になんかあったら…」

とか。

一人で色々つぶやいている。

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