ほどよい愛
「今晩は仁科も入れて高校ん時のやつらと飲みに行く事になったんで残業はなるべくなしでお願いしますね」

「あぁ、し、慎也」

言っちゃったよ…。
とりあえず知られたくないなあって思ってたのに。

「帰りはちゃんと送るんでご心配なく。あ、姫に紹介したい奴がいるんだ」

「え?誰?」

「う~ん。夜のお楽しみ。って言いたいけど」

ちらっと慎也は恭汰を見る。
相変わらずの不機嫌な顔。

「ま、いらない心配させるのも悪いし」

にっこり恭汰にほほ笑むと

「俺の婚約者紹介してやるよ」
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