ほどよい愛
恭汰に大切にされる度に感じていた

『幸せ過ぎる不安』

いつか恭汰の気持ちが私から離れて、抱き締めてくれる事も見つめてくれる事もなくなったら。

…私は耐えられる自信がない。

そして、『大丈夫。ずっと側にいられる』
って思えない自信。

父さん母さんがいなくなった時に、確実に続いていく幸せなんてないと知ってから、その事をいつも自分の未来に据えて…生きてきた。
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