ほどよい愛
③
「この3か月間、全員で頑張ってきたおかげでコンペに勝てたと思う。今日は会社からのお祝い金もたっぷり出てるから存分に飲んでくれ。お疲れ様。乾杯。」
相模課長の音頭で始まった宴会は、既に盛り上がっていた。
「仁科さ~ん、お疲れ様です。さ、飲んで下さいね。」
隣りでビールを片手にはしゃいでいるのは、新入社員の花田聡。
普通なら大規模なプロジェクトに新入社員が参加することはないけれど、相模課長が指名して、研修中にも関わらず参加していた。いつも賑やかに笑顔で場を盛り上げる人懐こさは、一種の才能であって、人との距離感に戸惑いながら生きてる私にはうらやましい性格。
相模課長の音頭で始まった宴会は、既に盛り上がっていた。
「仁科さ~ん、お疲れ様です。さ、飲んで下さいね。」
隣りでビールを片手にはしゃいでいるのは、新入社員の花田聡。
普通なら大規模なプロジェクトに新入社員が参加することはないけれど、相模課長が指名して、研修中にも関わらず参加していた。いつも賑やかに笑顔で場を盛り上げる人懐こさは、一種の才能であって、人との距離感に戸惑いながら生きてる私にはうらやましい性格。