ほどよい愛



日曜の晩に私の部屋に戻ってきた。

普段通り、私の部屋に泊まると言う恭汰と一緒に帰ってきた。

今までとは違う恭汰の視線や触れ合いの密さ。
何かある度に私に触れてくる指先の温かさにどんどん慣れていって、私の感覚全てで恭汰を意識していた。

「葵…」

と耳元でささやき抱き締められて。

不安も何もかも忘れてこのまま飛び込んで、二度と離さないで…と願ってしまう。
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