私の先生③15才のチカラ
先生は立ち上がり窓から外を見つめて息子に言った



20年前、先生はお母さんの支えになる事ができなかった

お母さんは回りの大切な人達の事を一番に考えて、自分の気持ちを全部胸の中にしまうって決めた

先生もそれが一番お母さんの幸せだって思って何も言えなかった


あと一歩先生が前へ踏み出せていたら、何かが変わっていたかもしれない


先生はずっと後悔し続けていた

だから、もし、お母さんが許してくれるのなら、先生はいますぐにでも支えになりたい


でも簡単な事じゃない

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