私の先生③15才のチカラ
二十歳の夏、友達と高校の近くの盆踊りに行った


私を呼ぶ声がした


振り返ると、何人かの高校の先生たちがいた


その中に先生がいた


一瞬目が合った…


しかし、そのまま踊りの輪に流され、二度と出会う事は無かった


先生が私を呼ぶ声…



懐かしくて、嬉しくて、切なくて…


ちっとも変わっていなかった


いつまでも耳に残っていた…


でもあの時が、本当のわたしたちの別れだったのかもしれない…


わたしは、その日から後ろは振り向かないと決めた
< 3 / 55 >

この作品をシェア

pagetop