ダンスナンバー
とゆう感じで、いかにも金持ちのボンボンというような余裕をかましてみたのだけど、どうだろうか。
ぜんぜん楽しくない。むしろついさっきまでの脳内の戯言をわたしの頭の中の消しゴムでがりがり消してしまいたいくらいだ。
確かにこの季節の朝の空気は気持ちいいし、
このグランドピアノだけが真ん中にでーーんと置いてある広い部屋で一人で音楽に触れているのはとても心が落ち着く。
でもなんだろう。これは単なる逃避なのかもしれない。
金持ちだって現実逃避くらいしてもいいだろ、と思う。
たまには高校の友達と徹夜で麻雀なんかして「ちゅーれんぽーとおーーー」とか「てんほーーー」とか言ってじゃらじゃらじゃららんと不健康に遊んで下品に笑っていたい、とも思う。
その場にいて、耐えながら逃げてたっていいじゃないか、と思う。