《(超)短編》イーガの森で待ってて

恋人のリリイに会うため

どうしても


明日までに


『イーガの森の魔女』


に会いたい。





魔女の試練を


受けなければ


いけない。



…と。





すると、ルミは


｢もっと早く


話してくれれば


よかったのに！！




あたし、その魔女の


家を知ってる！


今日はもう


暗くて道が


見えないから


明日の早朝に


案内するわ！｣







｢本当に！？


ありがとう！！


ルミ！！



そうだね。



この辺りは


草木に隠れた


崖が多い。


足を踏み外しては


大変だ。


明日の早朝に


出発しよう。｣





タクアは


ルミが


早くに両親を


なくし


兄・姉も戻らず


ずっと一人で


寂しい思いを


してきたので


常に明るく振る舞って


元気づけてあげたかった。




だから


今日まで


自分の


悲しい話など



できずにいたのだった。








二人は


早々


眠りについた。