ゆうこ

 時折、ゆうこに会いたい気持ちに涙が滲むけれど、慌ただしい毎日の時間の移ろいの中に、それも泡沫(うたかた)のように流れ去り、そして又流れ来ると云った繰り返しだ。 多分、こういう繰り返しを経ながら、段々とゆうこの記憶は遠ざかり、私の人生が過ぎて行くのだろう。  
 しかし、私はゆうこが今も何処かできっと生きていて、又ひょっこり私の前に現れるような気がしている。                    

                               
                                 (終わり)

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