CHERRY~君に恋して~
「そういえば、今週の土曜日空いてる?」
達樹が嬉しそうに聞いてくる。
本気にしちゃってバカじゃないの?
「空いてるけど・・・」
「じゃあ・・・会わない?」
高級な店連れてって、お金出させてやる!
「いいよ」
「じゃあ、13時に迎えに行くね」
「分かった」
あたしは、そう返事をすると、笑顔で達樹に手を振りながら、自分の家に入った。
自分の部屋に行くと、親友の明日香が、笑いながら座っていた。
「何勝手に人の部屋に入ってんの!?」
「由紀のお母さんが入って良いって言ったから、遠慮なく~♪」
もう・・・勝手に人の部屋に入れて・・・
「それで、どうしたの?」
「実はさ・・・」
明日香が真剣な表情をする。
「こんなこと言ったら、怒るかもだけど聞いてね」
明日香にそう言われ、あたしは唾を飲んだ。