季節を旅する者
その後、駅の近くにあるファミレスでドリンクバーをおごった。

「落ち着いたか?」

いちごみるくを飲む美江に俺は聞いた。

「うん、だいぶね。」

美江はいちごみるくを差し出してニコリとした。

俺はいちごみるくを一口もらった。

「俺も悪かったよ。」

「もうそういう話やめよ。

大地に許してもらえたんなら、あたしはそれでいいんだから。

おかわりしてくる。」
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