季節を旅する者
俺たちは散々ドリンクを飲んだ後、店を出て駅へ戻った。

「1人で帰れるか?」

俺はちょっと心配して言った。

「平気だよ。」

美江はさっぱりした表情でホームへ入った。

それから停車した電車に乗り、窓から俺に向かって手を振った。
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