季節を旅する者
そこまで話した時には校舎の外に出ていて、門も越えていた。

「じゃあ、これから“ナイス”に付き合ってくれる?」

“ナイス”と言うのは学校から2、3分で行ける小さなショッピングセンターだ。

美江にとっては帰りがけに寄れる丁度良い所だ。

だが、俺は反対方向へ歩いて、更に電車に乗って帰らなければならない。
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