彼女の嘘と俺の嘘
シバ> いいよ。大学で単位を取るために勉強も忙しいんでしょ。それにバイトも続けてるんだよね
『今後気をつけます』と言ったあとに革のようなものがググッと沈む音がヘッドホンから聞こえた。
ソファーに正座しながら頭を下げているに違いない。
シバ> じゃぁ、またね
『嫌いにならないでね』
シバ> 今日はサキの貴重な寝息を聞けて幸せでした
『ハハハ……』
シバ> おやすみ、眠り姫
『あっ、ちょっと待って!』