彼女の嘘と俺の嘘


シバ> 二人の愛の絆を確かめるための……なんてね


『そうかもしれないね』と言ったサキの声は小さかった。


シバ> そうやって落ち込まないの


『うん』


シバ> 体の調子は?


『う……ん』


シバ> サキ、本当に大丈夫?

 声をかけていくにしたがってサキは元気を失う。


『実は……』


シバ> なに?

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