彼女の嘘と俺の嘘


『白血病のこと元カレに言えなくて……プロポーズされたとき病気を告白しようとしたけど、彼を悩ますだけだし、悩むのは私だけでいいと思って別れたの……でも、その悩みに耐え切れなくなって……』


シバ> いいよ、わかった


 サキは元カレにプロポーズされたとき、とても複雑な表情をしていたに違いにない。


 幸せになれる自分と彼を不幸にしてしまう自分との間で揺れていたのだ。


『それからナオキはバカ兄の名前で、シバが伝言を読んでどんな態度をとるのか試したかったんだ』


シバ> ガッカリさせたよね

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