彼女の嘘と俺の嘘
『私たち赤の他人じゃない。そんな薄っぺらな関係じゃないよ』
シバ> そうだね。でも、サキとの関係はなんて表現すればいいんだろう?
再確認するみたいで心苦しかったが、思い切って訊いてみた。
『彼氏と彼女でいいじゃん。シバは深く考えすぎだよ』
シバ> サキは今日からぼくの秘密の彼女になりました
『どうして秘密をつけるのぉ~』
シバ> ハハハ……
不貞腐れながらも甘いサキの声はとても心地良かった。