彼女の嘘と俺の嘘


サキ> うん


シバ> おれのどこがいいの?


サキ> 優しいもん


 自分から質問しておきながらおれは恥ずかしくなった。


 サキから望みどおりの答えを引き出して満足したいだけだった。


シバ> サキ、かわいいね


サキ> かわいい?サキは年上だぞ


シバ> ごめん


サキ> シバは私の声を聞きたい?


シバ> 興味がないわけないじゃん

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