-意地悪王子な旦那様-



「ふぅ〜っと。よし、OK!」


ガラガラガラ

あたしはそぉーっと扉を横に開けた

「あれ、優は?」


病室を出たはいいけど、カウンターのそばにある椅子に座って待ってるって言ってたのに……。


あれ?言ってなかったっけ?


まぁいっか!とりあえず探そう


「ゆうー?」

ん゛ー。いない

どっこにもいない!

どこいっちゃったの〜?

あたしは角を曲がると…


「ぉおっと!」 「うげっ」


“ドン”


「いたたたた…」


走ってきた人とぶつかってしまった

てか、まじ痛い!こっちは病み上がり(?)なんですけどッ


「わわわっごめんね?!大丈夫?」

この人は男の人らしい…。それにしても聞いたことがある声…これはもしや?!
「う、ん。大丈夫です。そちらも大丈夫ですか?」

あたしは顔を上にあげると………やっぱり優だった。


.
< 110 / 124 >

この作品をシェア

pagetop