-意地悪王子な旦那様-
「ふぅ〜っと。よし、OK!」
ガラガラガラ
あたしはそぉーっと扉を横に開けた
「あれ、優は?」
病室を出たはいいけど、カウンターのそばにある椅子に座って待ってるって言ってたのに……。
あれ?言ってなかったっけ?
まぁいっか!とりあえず探そう
「ゆうー?」
ん゛ー。いない
どっこにもいない!
どこいっちゃったの〜?
あたしは角を曲がると…
「ぉおっと!」 「うげっ」
“ドン”
「いたたたた…」
走ってきた人とぶつかってしまった
てか、まじ痛い!こっちは病み上がり(?)なんですけどッ
「わわわっごめんね?!大丈夫?」
この人は男の人らしい…。それにしても聞いたことがある声…これはもしや?!
「う、ん。大丈夫です。そちらも大丈夫ですか?」
あたしは顔を上にあげると………やっぱり優だった。
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