-意地悪王子な旦那様-



「急に麻美麻美言うから何か可笑しいと思ったら…。俺を舞のとこに連れてきたわけね?」


「え、へへ…」


あ〜あ。恭夜サン小さくなってるよ



「ちょっと匠、どーゆーことよあれ!!あたしやだからね?!」



「お前が言うな!俺だってやなんだよ!沙葉(さよ)がいんのにお前と一緒に踊るなんてさ」



「あたしだってやだよ!いくら従兄だからって!………あ゛」



え?…い、いとこ?



「舞ちゃんって匠の彼女じゃなかったの?!」


「違う!ただの従兄だ。舞、おばさんに言ってくれ。絶対踊らない、と。さ、帰るぞ」



「いやだ〜麻美と離れたくないい〜」


「黙れカス」


「麻美ぃぃ〜〜〜」


嵐のように彼らは去っていった


「どーしたの優?」


「さぁ…。事情は彼女から聞いてくれるか?」


「うん…わかった」


そーだね、舞ちゃんに聞こう


「じゃぁな、梨杏」


「うん」


そう言って優も教室に帰ってしまった





本音…、もいちょっと側に居てほしかった




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