-意地悪王子な旦那様-
「恭夜!」
「恭夜様!」
「ん、なになに?何で匠そんなムンクの叫びみたいな顔してんだ?ま、いいや!とりあえずちょっと来て〜♪」
見したいもんあるんだ〜
と 言いながら恭夜は匠を連れていった。
「え…?行っちゃった。」
恭夜君、俺は初めて恭夜に感謝したよ
よかった…
松原美結が匠に告白しなくて。
今の匠に松原美結が告白したら困る。なぜならあいつの心はまだ“彼女”に定めていないから。
「なぁ松原、「美結って呼んでぇ!」……松原美結。何でお前は匠を狙うんだ?」
いつもこれが気がかりだった。
松原美結は匠との接点など、一つもないから。