-意地悪王子な旦那様-
「えっ?聞いちゃう?それ聞いちゃう??!…まぁ、優様になら良いかなぁ。」
優様…?
まぁそこはスルーしよう(なんか面倒そうだから)。
「えっとねぇ〜始まりは…」
松原美結は言う。
初めて匠に会ったとき、運命だと感じた…んだと。
「初めて会ったときって?」
「あ、入学式ね?」
一年前から匠を思い続けてたのか?
……まさか な?
松原美結は神崎と付き合ってるらしいし、それはないだろう…
「ねぇ優君?私、神ちゃんと付き合ってないよ…本当に。」
――……?
何故?
何故松原は今、一瞬だったが…とても悲しい顔をした。
…………松原?
「だからね優君、私ねぇ〜“舞ちゃん”がとっても邪魔なの!だぁかぁらぁー うふっ♪」
やばい、やばいぞ梨杏。
舞ちゃんが…危ない。