ぶり女となりやん
うしろのファスナーを
必死に下げる。

「いたいっ」

髪がからまって
とれなくなった。


階段をあがってくる
音がして


「あのっ外れなくなっちゃって…」

っていった相手が
三村だった。

「姉ちゃん…は?」

すごくびっくり
した顔をしていた。


だって背中をみせた
あたしがいるんだもん


「みっ三村っ…」

急いで顔を前にもどした


「あのっ…えっと…」

三村も焦ったかんじが
わかる。


私はくるっと前をむいた。


「変なの見せちゃった…ごめん」


今あたしの顔
絶対赤いっ!!!

絶対っ…絶対っ…


「はずそっか?」


三村の顔はいつもの顔に
戻っていた、
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