ぶり女となりやん
やさしさ
私は昼休みに
屋上に来ていた。
「はあっ…」
この前は
さすがにひどすぎた?
いやっ!でも初デートで
普通喧嘩しないでしょ!
強いんなら圧力で
どっかいけよ、的な、
もどかしい気持ちが
重なってイライラする
「あ゙あ゙〜っ」
苛々で腕を広げた
ぐしっ
「いって、」
ちょうど来た
三村の頬を殴っていた。
「…ごめんっ、てか何?」
「…これ、まさとさんから、」
ぶすっとした顔で
箱を渡す。
そっと開ける
「…かわ…い」
キラキラと輝く
ネックレスが入っていた
そして小さい紙が。
<この前はごめんっ>
不器用な字で
なんか愛しい
「ぷっ、まさとさんったら…」
「…やっぱやめた、」
三村がいきなり
壁に押しつけてきた。