元カレ教師
「マジだよ。
で、妃奈ちゃんは?」
「何が?」
「妃奈ちゃんにしたら今日来るの早くない?
何かあったの?」
「何かって。」
何かあると言ったら何かある。
正しくは何かあるかもしれない、だが。
「あのね。」
あたしはまだ人がほとんどいない廊下を歩きながら、昨日の事をみやびちゃんに話した。
「へぇ。
常田君って超かっこいいじゃん!!」
「みやびちゃんもそう思ってくれる?」
「勿論。
だってさ、そんなの事あったら誰でもも好きになっちゃうよ。
あぁ、なんか、そういうのすっごいドキドキする。」
「そう?」
「うん。
普段は地味な男子が、実はヤバいぐらい良い感じってさ、なんかキャーってなっちゃう。
妃奈ちゃん、良い恋の予感だよ?」
「そうなのかなぁ?」
「そうだよ。
って言っても…数少ない私の経験から言えば。」