元カレ教師
「み、みやびちゃん!?」
「ご免、妃奈、ちゃん。
本、当に…ご免、ね?」
それだけ言うと、みやびちゃんはワーって泣き出した。
何も言わずひたすら涙を流し続けた。
あたしはそんなみやびちゃんを、見ている事しか出来なかった。
心苦しかった。
友達になのに、何もしてあげられない。
だからあたしは考えた。
あたしがみやびちゃんにしてあげられる事。
考えたあたしは、みやびちゃんを腕で引き寄せた。
今のあたしに出来る事は、みやびちゃんの傍にいてあげられる事だと思った。
悔しいけど、それ以外の事は、あたしにはしてあげられなかった。