元カレ教師
「英語って、今日の4時間目だっけ?」
「そうだよ。
最終日の最終時間!
しっかり目に焼き付けなきゃね!!」
やっぱりみやびちゃんは嬉しそうである。
「で、妃奈ちゃんは何か無いの?」
「何かって!」
「常田君よ。」
「…」
あたしと常田君は何の展開もなかった。
それどころか、最後に喋ったのがあの終業式の時なのだ。
はぁ…
せっかくの補講期間に何もなかったというのが、今頃になって後悔へ繋がる。
だからといって、今日1日で何か出来る事があるのだろうか。
そんな事を考えてたら、1日は速足に過ぎていった。