元カレ教師
「滝沢さん、おはよう。」
「おはよう、常田君。」
その日もいつもみたいに挨拶を交わして、作業に取りかかる。
あたし達は途中から文化委員になったわけだから、それまで他の人達がやってたような作業もしないといけなかった。
だから本当にやる事の多さは半端ない。
「もうすぐ終わるんだよね。」
あたしはポツンと言ってみた。
もうすぐこの文化委員の仕事も終わってしまう。
「本当だ。
オレ、思ってたより短かった気がするな。」
「あたしもそれ思う。」
「大変だったけどさ、オレわりと楽しかったなぁ。
来年もやろうかな。」
「常田君スゴいねぇ。
あたし流石にそこまでは思わないよ。」
でもあたしもやろうかな。
ほんのちょっとそう思った。